京都のホテルのご飯と聞いたら、美味しそうだけど、敷居が高そう…というイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか。実は、京都のホテルのレストランには、比較的リーズナブルにご飯を提供しているお店も意外とたくさんあるんですよ。
ここでは、関西に長く暮らす私が、実際に訪れたお店のなかから、おすすめのお店をいくつかご紹介します。
新幹線や特急で京都を訪れたら、まずはJR京都駅の周辺でご飯を食べたいと考える人もいることでしょう。JR京都駅すぐの立地にある「都ホテル京都八条」には、和食の「うおまん」があります。
「うおまん」は、関西圏で和食店を展開する和食チェーン店で、食にうるさい関西人からも高く評価されている和食店のひとつです。うおまん・都ホテル京都八条店のお昼の御膳は、旬の食材をふんだんに使って、季節ごとにメニュー構成を変えて提供しています。
お花見の季節に訪れた際に食べた春御膳には、竹の子や蕗など春の芽吹きを感じさせる食材が取り入れられていました。花かごを使った綺麗な盛り付けも、印象に残っています。懐石料理を手頃な値段で堪能できて、満足度がとても高かったです。
お昼の御膳は、メインを天麩羅かお刺身のどちらかからチョイスできるというところも、気に入っています。ボリューム感が欲しい時は天麩羅、あっさりめの方がいい時はお刺身、とその日の気分や体調に合わせて選べるのが嬉しいですね。
京都でご飯を食べるなら、味だけではなく、ロケーションにもこだわりたいものですよね。「Anchor Kyoto」は、ホテルの8階にあるレストランで、窓一面に広がる京都・東山の風情あふれる景色を眺めながら、おしゃれなイタリアンを味わえます。
観光で人気の河原町エリアにあるので、観光途中の食事で利用するのにも便利な立地です。先日、京都・南座に観劇に行った際に、「Anchor Kyoto」でランチを食べました。以前からずっと気になっていたのですが、なかなか来店する機会がなく、念願叶ってお店に行けて嬉しかったです。
2020年にできた比較的新しいホテル内にあり、伝統と新しさが絶妙に調和していて、素敵な雰囲気で感心しました。注文したのは、パスタランチです。サラダ、スープ、パスタ、パンに食後のドリンクやスイーツまでセットになっていて、結構豪華でした。
セットメニューに付いているスープって、あまり印象に残らないことも多いのですが、このお店のスープは抜群に美味しかったです。あめ色に炒めた玉ねぎを使ったポタージュで、玉ねぎの甘みがしっかり引き出されているな、と感じました。
サラダには桜海老、パスタにはアスパラガスやサーモンが使われていて、食材で春を満喫できました。外国からのお客さんも多く、インターナショナルでスタイリッシュな空気感が漂っていたところも、記憶に残っています。
京都観光には、八坂神社は外せないですよね。桜や梅の名所でもある八坂神社は、訪れるたびに色んな表情を見せてくれる魅力的なスポットです。そんな八坂神社の近くに2022年にオープンしたホテルが「NOHGA HOTEL」。
1階にあるレストラン「CICON」は、広々とした解放感あふれるスタイリッシュな雰囲気のお店です。平日限定のランチでは、併設のベーカリーのパンが食べ放題になるメニューも用意されています。パン文化も根強い京都ならではの美味しいパンを好きなだけ味わうことができ、パン好きにとってはたまらないランチと言えるでしょう。
メインは、スクランブルエッグやオムレツなどの卵料理から好みの物をひとつチョイスします。私の一押しは、何と言ってもエッグベネディクトです。トロトロ感あふれる卵を崩しつつ食べる一皿は、休日のランチにふさわしい幸せな味わいでした。
食べ放題のパンは、種類が豊富で、何を選ぶか迷ってしまう楽しさがありました。小さめサイズなので、意外とたくさん数が食べられて満足です。たっぷり食べて満腹になった後は、すぐに東山エリアを散策して、観光を楽しめました。
ここはまたぜひ行きたい!と思えるお店でしたね。
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「KIHARU Brasserie」は、京都らしい路地が多い先斗町エリアにあります。町歩きをしていて、ふらりと気になったお店に入って何かを楽しみたい、そんな気分を満たしてくれる路面店です。グラフィックアートを飾った、遊び心あふれるモダンな空気感に包まれながら、美味しい食事を堪能できますよ。
アーティスティックな空間にふさわしい、目でも舌でも楽しめる美しいお料理に出合えるので、写真映えにこだわりたい人にもおすすめです。こちらのお料理の特徴のひとつが、京都産の食材を取り入れたメニューが充実しているという点です。
これまで食べたなかで、特に好きだったのが「京都ぽーくのコンフィ西京みそとかんきつのソース」です。和のイメージが強い西京味噌を、かんきつを加えて洋風にアレンジしたソースは癖になる味わいで、旨味の強い京都ポークにぴったりでした。
また、一風変わった「苺のリゾット」も意外な美味しさでした。
ベリー系ってお料理に使うとよく合うんだな、ということを改めて感じさせてくれたお料理だったと思います。
旬の食材を生かしたオリジナリティあふれる料理に出合えるので、季節ごとに訪れたくなるお店ですね。
京都は、中華料理が美味しいエリアとしても知られています。比較的リーズナブルに美味しい中華料理を味わえるホテルレストランとしては、「からすま京都ホテル」の「桃李」が挙げられます。伝統的な中華の調理法に、京文化をミックスさせたセンスの良いお料理を味わえるので、幅広い世代におすすめです。
私のお気に入りは、飲茶セットです。バンバンジーのサラダに始まって、水餃子や焼売などの蒸し物から、春巻きや大根もちなどもセットになっていて、色んなものをちょっとずつ食べたいという女性向けのメニューなのかな、と思います。
デザートに、ごま団子やプリンも付いていて、とても満足できる内容です。
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京都のホテルには、本格的な和食を提供するお店から、気軽に利用しやすいカフェレストランまで、幅広いジャンルや価格帯のお店があります。
その時々のニーズや予算に合わせて上手にお店を選ぶと、満足度の高い美味しいご飯が堪能できることでしょう。行ってみたい観光スポットの近くにあるお店をブックマークするなど、日頃からこまめに情報収集しておくといいですよ。